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2001年春の旅(8)パリ [南仏美術巡りとパリ、ウィーンオペラの旅]

4/26(木)

 朝食の後は郵便局に行きました。コートダジュールの美術館巡りで購入した本が重く、腰痛の心配がありました。本だけですが、3つの袋に分けて330F!高くてびっくりでした。

この日はルーヴル美術館へ。美術館入口の荷物の検査場が凄く混んでいたので、隣に並んだ日本人の女性とカルト・ミュゼを地下鉄の窓口まで戻り、購入しました。後から気がついたのですが、この日は無料の日だったのです。だから入り口から行列していたのです。ところが展示室は1/3しかオープンしていなくて・・・中世の彫刻部門は閉鎖されていて、踏んだり蹴ったり。

ルーブル2.jpg

ルーヴル美術館

今回はリシュリュー翼2Fから見学しました。ルーベンスの連作のある「マリー・ド・メディチの生涯」の部屋→フランドル絵画(フェルメール、レンブラント、テル・ボルフなど)→工芸コレクションのなかの中世の聖遺物箱(シャンパーニュ地方の12~13世紀やリムーザン地方の12世紀など)、エマイユや象牙の浮彫も多数。

ここでランチタイムを取りました。館内のレストラン(日本語メニュー有)で、アラカルトでカサゴのキャベツ包みとデザートは梨&ヌガーでした。隣席に日本人のシニアのご夫婦が座っていて、少しお話しました。ツアーの終了後に1週間パリで延泊して、美術館周りをされているとか・・・ゆくっり見学できて良かったとおっしゃっていました。私が一皿+デザートだけなのを見て、前菜は取らなくてもいいのね~2皿ずつ取ったら量が多くてと余されていました。昼は1皿+デザート、夜は2皿+デザート(お腹いっぱいだとパス)のパターンが多いです。

ランチの後はフランス絵画→イタリア絵画と周り、途中の小部屋で発見したのは

↓ ロッソ・フィオレンティーノ「ピエタ」のプチ特別展

ロッソ・フォレンティーノ.jpg

Rosso Fiorentino (伊)1494~1540  ポントルモとともにマニエリスム第一世代を代表する画家。抽象的な形態と幻想的で鮮烈な色彩の独自な作風。フィレンツエからローマへ。その後はフランスに招かれフォンテーヌブロー宮の装飾を手掛ける。のちにフォンテーヌブロー派と称される画派を形成し、その後のフランス美術に多大な影響をもたらした。

上の写真の「ピエタ」はルーヴル美術館収蔵。フランスに渡ってきてから描かれた159×245の大作です。この作品についての詳しい解説やいくつかの小品が展示されていました。フランスでのロッソの作品は他にフォンテ―ヌブロー宮の「フランソワ1世のギャラリー」で観ることができるそうです。マニエリスムは大好きなので、いつか訪れたいと思っています。

↓ ゾッポ「聖母と奏楽の天使」88×72 /Opera Del zoppo di Squarcioneのサイン有

ゾッポ.jpg

↓ 追っかけのカルロ・クリヴェッリ「シエナの聖ベルナルディーノ?」(1477)195×61

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年老いた聖人の色彩も地味な絵ですが、遠くからでもカルロの作品と分かる独特な作風。聖人の頭上にお決まりの果物が描かれていますが、これも全体の雰囲気を損なわないようにモノトーンに近い彩色。バックの垂幕も良く観ればオリエントの抽象草花が淡く描かれ、足元には寄進者と見られる親子の祈る姿。
シエナの聖ベルナルディーノかどうか確定されていないそうですが、この作品は1825年まではアスコリ・ピチェーノの教会に在りました。その後ローマを経て1862年にルーヴルに移りました。アムステルダムのマッダレーナと同じ細長いスタイル。台座に署名。

この聖ベルナルディーノ(1380~1444)について。シエナの貴族の出身で、聖フランチェスコ会に属する有数の説教師で、キリストの名を示すI.H.S.と記した円盤を持って布教。裸足で貧困の誓約を厳守するオッセルヴァンティという修道会を創設し、数多くの奇跡を行ったと言う。この画にも吊り下げられた円盤、裸足、年老いた苦行僧の姿として描かれています。

しかし、ルーヴルのイタリアルネッサンス名画がずらりと並ぶ大回廊で、この画を見つけてそわそわ&にっこりと近寄るのは私くらいでしょうね(笑)

ルーヴルにはもう一点のカルロ・クリヴェッリがあるそうですが、このときは気がつきませんでした。

↓ マンテーニャ「聖セバスティアヌス」

Mantigna1.jpeg 


 
↓ スルバラン「聖アポロにウス」1636頃 113×86

スルバラン.jpg

はっと気が付くとすでに5時近くになっていました。このままシャトレ座へ行き、劇場隣のカフェで時間をつぶし、キルヒシュラーガ―のリサイタルへ。

↓ 開演前

シャトレ座.jpg

メゾ・ソプラノ:アンゲリカ・キルヒシュラーガーMezzo Soprano: Angelika Kirchschlager
オーストリア人のメゾ・ソプラノ。プログラムが残っていないので、詳しい曲目は忘れてしまいましたが、フランスでも人気があり、フランス歌曲もアンコールで数曲歌って、最後は声がかすれてしまいはらはらしました。まだ若くて美しい(今でも綺麗ですが)キルヒはグレーのサテンのドレスが色白で知的な彼女に似合って、とても素敵でした。前年バスチーユでホフマンのニコラウスとミューズで観てファンになってましたから、偶然でしたがパリにいる間にリサイタルがあってラッキーでした。

さて、明日はオペラ仲間たちの待つウィーンへ向かいます。


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shochan

さすが、Aliceさんのルーブル巡りは、違いますねぁ〜・・・
私もルーブルと名が付く場所へ行きましたが、とにかく、《まずは、行ったのだ》の感ですね。ルーブルはじめ、大きな美術館、博物館は、かなりの日数を掛けないと、よく鑑賞、見きれませんね。半日居ても、疲れてきますね。もう、いいやの感じ。私は、ここに掲載された絵など、全く知りませんでした。おのぼりさんが、ルーブルへ行ったの感。Aliceさんは、鑑賞の仕方が違います!! 立派です。
by shochan (2013-02-14 19:17) 

alice

shochanさま、コメントに気が付かず失礼しました。このブログの初コメントで、とてもうれしいです!

ルーヴルはパリに行くたびにほとんど訪れていますが、まだ見てないものも多いのです。私も最初はニケ像とかモナリザを探してうろうろしていました。あまりにも広すぎて・・・。
最近は2時間が体力の限界なので、セクションを決めて回っています。

古いほうの旅日記に長女との初訪問の思い出をアップする予定なのですが・・・。
by alice (2013-04-03 12:52) 

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