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2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅 ブログトップ
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(12)ミュンヘン~チューリッヒ [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

7/6(土)ミュンヘンHbf12:14→チューリッヒHbf16:29


Zurich/Hotel Ambassador  3泊(シングル780CF(3泊分朝食込)


  雨模様の朝、ホテルをチェックアウトし、タクシーで中央駅まで。

↓列車に乗る前のIさん、E子さん


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駅構内に焼きソーセージ屋さんがあり、テイクアウトして、列車のなかで車内ランチ。列車は西へ国境を越え、ところどころに美しい湖の眺めを楽しみながらほぼ定刻にチューリッヒ中央駅に到着。チューリッヒは今回の旅の最後の滞在地です。なるべく歌劇場の近くに泊まりたかったので、劇場真裏のホテル・アンバサダーに3泊しました。スイスは物価が高いので、今回の旅の中では一番高いホテル代になりました。当時のレートで1泊2万円くらいでした。

ホテルはネットで予約できたのですが、問題だったのはオペラのチケットです。この時はFAXで申し込み、代金は銀行振り込みだったのです。そのためパリやミュンヘンに比べるとかなり高額になりました。そのうえ追加のチケットがとれたかどうかの返信が遅れ、「椿姫」を1枚余分に取ってしまったのです。ホテルで休養する間ももどかしく、開演1時間前に劇場の前に立ちチケットをさばこうとしましたが、上手くいきません。そんな私をみかねて、親切な青年が窓口に一緒に行って、売り場の人に払い戻しを頼んでくれました。当然キャンセルはできません。あきらめて、上の天井桟敷の席というこの好青年に差し上げると言ったのですが、上階のほうが音響が良いからと辞退されてしまいました。
そこへチケットの当日券を買いに現れた若い女性。窓口の係りに見られないように、陰に隠れてこっそり交渉。結局半額で譲ることになりました。この女性はロシア人で、お化粧や雰囲気がバレリーナのようで綺麗な方。舞台が終わった後、良い席で素晴らしいオペラが聴けたわと感謝され、嬉しかったです。

 

♪~ヴェルディ『椿姫』 19:30開演@チューリッヒ歌劇場



指揮:カルロ・フランチ    演出:ユリゲン・フリム

ヴィオレッタ:エヴァ・メイ   アルフレッド:ジュセッペ・フリアノーティ
ジェルモン:レオ・ヌッチ


席はファーストカテゴリー2階バルコンやや左の前列27100円(振込手数料込み)

 

 

 

さて、この公演のお目当てだったハンプソンはキャンセルの張り紙。がっかり。でも代役がヌッチなので、あまり文句も言えない気がしました。
エヴァ・メイはとても綺麗な声と容姿なのですが、繊細ではあるが、ヒロインとしては優等生的という感じで、線が弱いのが私には物足りなく思えました。フリアノーティとヌッチはまあまあ。小振りでクラシックなチューリッヒ歌劇場は気にいったのですが、この日の演奏にはいまいち乗れなかったのは友人たちも同様とのこと。ヴェルデイのドラマチックな盛り上げに欠けた舞台は少々残念。簡素な舞台装置も地味過ぎだったのです。
華美で空虚なデミ・モンドの世界から最後の薄幸なヴィオレッタの天に召されるシーンまで。文学的演劇的な表現がオペラとして昇華されないと、「椿姫」を観たと言う満足感は得られないのでしょう。オペラにのめりこむようになって数年。なかでも「椿姫」は道新教室でも一番多く鑑賞し、実舞台も札幌やオランジュ、パリと観てきました。

生意気にも求めるものも高くなってきているのかもと感じたチューリッヒの夜。。。

隣席の日本人のシニアの男性の方、今年のチューリッヒはぱっとしないと翌日観る予定の『オテロ』も酷評。(う~ん 聞かなければ良かった 汗)

 

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終演は10時半ころ、夜食はホテルのレストランが満席とのことで、ロビーにビールやチーズ、サラダなど運んでもらい、おしゃべりしながらいただきました。

↓バルコンの席で

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参考映像:GIUSEPPE VERDI『LA TRAVIATA』

 

 
ヴィオレッタ・・・・・テレサ・ストラータス(ソプラノ)
フローラ・・・・・・アクセル・ガル(メゾ・ソプラノ)
アンニーナ・・・・・ピーナ・チェイ(ソプラノ)
アルフレード・・・・・プラシド・ドミンゴ(テノール)
ジェルモン・・・・・・・コーネル・マクニール(バリトン)
ガストーネ子爵・・・マウリッツオ・バルバチーニ(テノール)
ドゥフォール男爵・・・アラン・モンク(バリトン)
ドビニー侯爵・・・・・リチャード・オネット(バス)
医師グランヴィル・・・ロバート・ソファー(バス)
ジュゼッペ・・・エルネスト・ガヴァッツイ(テノール)
フローラの召使・・エルネスト・パナリエッロ(バス)
使者・・・・シルベストロ・サッマリターノ(バス)
管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団
バレエ:ヴォリショイ劇場バレエ団
指揮・音楽監督:ジェイムス・レヴァイン
監督・脚本・美術:フランコ・ゼッフィレルリ
制作:1982年 ローマ 
*道新教室でみた映画版のもの。さすがゼフィレッリ!豪華版

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(11)ミュンヘン [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

7/5(金)

 この日も友人たちとは別行動。喧嘩をしたわけではありません。先日体調が悪くなってノイエ・ピナコテークをパスした私に配慮してくれたのです。一緒に外出して、彼女たちが見つけた近くの日本食のレストランを教えてもらってから分かれて、私はノイエ・ピナコテークへ。一昨日、アルテ・ピナコテークで購入済みのコンビネーションチケットを使えました。寒いくらいだった昨日と違い、今日は暑くなりました。


☆ノイエ・ピナコテークNeue Pinakothek(2)

  1995年に次女と訪れていますので、今回は19世紀のドイツ絵画を主に鑑賞することにしました。ドイツロマン派からナザレ派、そしてベックリーンから始まる近代への歩み。世紀末ミュンヘン(ユーゲントシュティール)の美学も見逃せません。そして20世紀に入るとミュンヘンで結成された<青騎士たち>カンディンスキー、クレーなど。シュトゥックやマルクなどあまり知られていないけれど忘れがたい作品にも会える美術館です。


↓JOHANN FRIEDRICH OVERBECK オーヴァーベック「イタリアとゲルマニア」1828 (94.4×104.7)


左の月桂冠の女性はイタリアを右のブロンドの女性はゲルマニアを表しています。ナザレ派の画家はローマで宗教的な共同生活を送り、宗教美術の刷新を目指しました。この作品はドイツ中世への回帰と南方イタリアへの憧れが背景の景色とともに描かれています。



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  Arnold Böcklinベックリン「波間の戯れ」1883 180.3×237.5
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↓シュトゥック「原罪」1893年 96×59.7  蛇が絡みつく女=原罪のエヴァとは簡単に推察できない何かがうごめいているような怖い作品です。世紀末の男を破滅へと導く「ファム・ファタル」、革新的な俗悪さに秘めた世紀末の象徴主義。当時のミュンヘンの画壇に君臨したシュトゥックはミュンヘンで発行された芸術誌「ユーゲント」の中心人物でもあり、時代の寵児だったのです。


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初回の訪問で紹介したクリムトやクノップフの名品を鑑賞後、館内のカフェでビールとサーモンのパスタのランチ。帰途、和食屋で夜食用にお寿司をお持ち帰り。仮眠の後、生寿司のほうを少し食べてから劇場へ。


♪~ベッリーニ『清教徒』19:00~ @バイエルン州立歌劇場


舞台は私の好きなロマネスク聖堂風な建物、石壁が厚くシンプルな窓から

さす光は柔らかい。衣裳の色遣いも抜群のセンスです。プログラムには

↓ヴァン・ダイクの「Konigin  Henritta  Maria」の美しいチャールズ1世の妃の肖像画。

 

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エルヴィラの衣装や髪飾りなどはこの絵を参考にしたようです。このモデルはフランスからイギリス王家に嫁いだエンリッタ(劇中ではイタリア名エンリケッタ)オスカー・ワイルドの同名の詩が添えられて興味をそそられました。

エルヴィラの淡いグレイのサテンのドレスが石壁に美しく映えて。グルベローヴァのあの!!狂乱のコロラトゥーラは鳥肌のたつほどの感動。人間の声でこんなにも清らかで一途な表現ができるものなのか・・・と。

観られなかった東京でのボローニャ引越公演ではアルトゥーロをサバティーニが歌って大喝采だったそうですが・・・さて、ミュンヘンでのクンデです。尻上がりによくなったものの序盤は苦しげでした。

高音も振り絞ってようやくという歌唱で、がっかり。クンデはこの後だったと思いますが、「トロイの人々」(パリ・バスチーユ)は素晴らしく、復調してました。合唱は良かったのですが、他の歌手たちはほとんど印象に残らないほど・・・圧倒的なグルベローヴァの歌唱でした。。舞台袖のバルコン(右側・

)にずーっと詰めてらしたヨナスさんに、カーテンコールのとき誇らしげな笑顔で会釈するグルべ様でした。生きているうちにこれ以上のエルヴィラを聴くことはないでしょうねと友人たちと話しながら満足感と寂寥感、複雑な気持ちを抱えてホテルに帰りました。

 

参考映像:Vincenzo Bellini『I Purtani』  2001 バルセロナ・リセウ劇場ライヴ盤

 

指揮:フリードリッヒ・ハイダー   演出:アンドレ・セルバン

 

ヴァルトン卿:コンスタンティン・ゴルニー   ジョルジョ:シモン・オルフィラ    アルトゥーロ:ホセ・ブロス   リッカルド:カルロス・アルバレス   エンリケッタ:ラクエル・ピエロッテイ

エルヴィラ:エディタ・グルベローヴァ

 

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(10)ミュンヘン [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

7/4(木)

 今日は私一人がオペラ観劇『ワルキューレ』です。開演16:00なのであまり時間もなく、天気も悪いので近くを散策することにしました。州立劇場に隣接するレジデンツを見学。旧バイエルン王国ヴィッテルスバッハ王家の王宮。現在は博物館や劇場として公開されています。11時のからくり時計に間に合うように駆け足で回りマリエン広場へ向かいました。日本人ツアーの人たちに交じって見学。それにしても盛夏とは思えない冷たい雨が降ってきました。近くのデパートに駆け込み、厚手のレインコートや木綿編みセーターなどの買い物。どちらもサイズが合わず大きすぎですが、意外に重宝しました。宿に戻り休憩後劇場へ。


これまでの私の数少ないオペラ体験の中で、もっとも強力な印象を与えてくれた演出家はヘルベルト・ヴェルニケでした。彼の演出する『ワルキューレ』がミュンヘンであるとのことで、旅の予定はこの公演を中心に立て、無事にチケットも2月に予約。とても楽しみにしていたのです。

ところが、ヴェルニケは4月にバーゼルの路上にて倒れ、急逝してしまったのです。享年56歳。
そのニュースは地元の北海道新聞にも載ったほど。クラシック界のニュースはあまり取り上げられないので、夫が見つけ教えてくれました。ショックで、しばらく呆然。。。

ヴェルニケは自分の演出ではいつも装置や衣装も手がけ、その隙無く構築された舞台には魅了されました。女性歌手の衣装は常にエレガントなドレス姿。横向きに配する立ち姿の美しさは今でも目に焼きついています。時には大胆な読み替えも、私には少しの違和感もなく、洗練され、知的な刺激に満ちたものでした。完成することはなかったのですが遺作となった『ワルキューレ』。プログラムにも追悼記事が組まれ、ヨナス氏やニケ・ワーグナー女史の追悼文などに、多くのページが割かれています。ドイツ語なので読めないのは残念。


↓ワグナーの像を見上げるヴェルニケとニケ・ワーグナー?プログラムから転載


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 いよいよ幕が上がり、序曲が始まると胸が詰まり、熱いものがこみ上げてきました。今はただ冥福を祈るだけ・・・。


♪~ワーグナー『ワルキューレ』16:00開演 席は平土間前方左端。


指揮:ズービン・メータ  演出:ハンス・ペーター・レーマン/コンセプト:ヘルベルト・ヴェルニケ

ジークムント:ペーター・ザイフェルト   ジークリンデ :ワルトラウト・マイヤー
  ウォータン :ジョン・トムリンソン     ブリュンヒルデ:ガブリエレ・シュナウト
  フリッカ      :藤村実穂子             フンディング :クルト・リドル



 歌手たちも錚々たるメンバーを集め、メータの明快な指揮やオーケストラの輝かしい響き。席も平土間の前(4.5列目?)の左側。打楽器がやや左壁に反響するのにも慣れてきて、ワーグナーの世界にどっぷり。
舞台はバイロイトの歌劇場の内部を模して、中央にはワルハラ城の小さな模型が見える。1幕で剣を抜くシーンはトネリコの木が中央に倒れて置かれていて、意外に簡単に抜いてしまうのであれれ!マイヤーが昨年のウィーンの時より痩せていて、そのためか声にあのときの艶やかさには及ばない。ジョン・トムリンソンは全盛期を過ぎたとはいえ、この役はやはり彼しか考えられない。
2幕の騎行の場面、乙女たちは華やかなロングドレスにミリタリーなカーキ色のトレンチコートスタイルで、せっせと戦死した兵士たち(人形)を運ぶ。
3幕の父と娘の別れは、恋人たちの別れのように切ない。シュナウトは初めて聴いたのですが、登場した時から全開の見事な歌唱に驚きました。ザイフェルトは一時不調とのことで心配でしたが、素晴らしい歌唱で、完全復帰といっていいでしょう。ジークムントにしてはやや軽めなテノールかもしれないが、悲劇のヒーローらしい切なさと若さが表現されていました。藤村も完璧なフリッカ!最後のシーン岩山に炎が点火される場面はちょろちょろの炎で物足りない。そのせいか幕が下りたとたんにブーが飛んで。天国のヴェルニケにもこのブーが届いたような気がして、思わず首をすくめてしまいました。今でもあのときの舞台が鮮烈に蘇ってきますが、ところどころ何故一角獣が?とか不明な部分も。でもメータの指揮やオーケストラも含めて一体感のある優れた舞台で、ワーグナーを満喫できました。

30分の休憩2回を含めて6時間。疲れ果てお粥の夜食。


参考映像:ワーグナー:楽劇《ヴァルキューレ》全曲1980年収録/クラシカジャパンで放映

ジークムント…ペーター・ホフマン(テノール)
フンディング…マッティ・サルミネン(バス)
ヴォータン…ドナルド・マッキンタイア(バリトン)
ジークリンデ…ジャニーヌ・アルトマイア(ソプラノ)
ブリュンヒルデ…グィネス・ジョーンズ(ソプラノ)
フリッカ…ハンナ・シュヴァルツ(メッゾ・ソプラノ)
ゲルヒルデ…カルメン・レッペル(ソプラノ)
オルトリンデ…カレン・ミドルトン(ソプラノ)
ヘルムヴィーゲ…カティ・クラーク(ソプラノ)
ヴァルトラウテ…ガブリエレ・シュナウト(メッゾ・ソプラノ)
ジークルーネ…マルガ・シムル(ソプラノ)
グリムゲルデ…イルゼ・グラマツキ(アルト)
シュヴェルトライテ…グェンドリン・キレブリュー(メッゾ・ソプラノ)
ロスヴァイゼ…エリーザベト・グラウザー(アルト)

バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:ピエール・ブーレーズ
演出:パトリス・シェロー


参考CD:ワーグナー:楽劇《ヴァルキューレ》全曲1965年収録

ジークムント・・・ジェームス・キング

ジークリンデ・・・レジーヌ・クレスパン

フンディング・・・ゴットローブ・フリック

ヴォータン・・・ハンス・ホッター

フリッカ・・・クリスタ・ルードヴィッヒ

ブリュンヒルデ・・・ビルギット・ネルソン

オルトリンデ・・・ヘルガ・デルネッシュ

ヴァルトラウテ・・・ブリギッテ・ファスベンダー

シュヴェルトライテ・・・ヘレン・ワッツ

ヘルムヴィーゲ・・・ベリット・リンドホルム

ジークルーネ・・・ヴェラ・リトゥル

グリムゲルデ・・・マリリン・タイラー

ロスヴァイセ・・・クラウディア・ヘルマン


指揮・・・サー・ゲオルグ・ショルティ

ウィーン・フィルハーモニー


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(8&9)サン・マロ~パリ~ミュンヘン [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

7/2(火)San Malo10:04→Renne10:54/11:05→Paris(M.P)13:05

     ParisCDG18:25→Munich20:00      Munich/Hotel An Der Oper 4泊(S朝食込 120€)


 早めに朝食を終え、タクシーでサン・マロ駅へ。レンヌでTGVに乗り換え、昼過ぎにパリに到着。地下鉄でオペラ座に移動、ランチは「やすべえ」の海鮮丼。「美味しくない~」道産子3人組の評です・・・。


サンルイ島のホテルに戻り、預けてあったスーツケースを受け取り、ホテルで予約してもらった小型のシャトルバスで空港へ。バイエルン歌劇場にほど近いホテルにチェックインしたのは9時過ぎになりました。それぞれ手持ちのものでおなかを満たし就寝。この日はこうして移動しただけの一日になりました。


7/3(水)

 ドイツのホテルはどこでも朝ごはんは充実していますが、ここも豪華と言っていいほど、チーズやハム、ソーセージ、生絞りのオレンジジュース、果物の中では時季のアプリコットが美味。


大移動の翌日でもあり、この夜のオペラの予定はなかったのですが、『ファルスタッフ』が上演されるということで、3人の観たい気持ちが一致しました。でもチケットがあるかどうか・・・バイエルン州立劇場↓に行ってみました。


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チケット売り場では売り切れとのことで、がっかりしてますと、大学生らしい感じの良い青年が声をかけてきました。額面8000円くらいの席ですが、手数料含めて10.000円くらいで3枚あるというのです。マダム?3人組は値切らずに即お買い上げ。苦学生を助けたみたいな良い気分の私たちでした。


↓チケット売り場付近にチケット譲るや求む?の貼り紙。こちらの方が安かったのかもですが、ドイツ語は解りません。


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↓市庁舎広場

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徒歩でマリエンプラッツからカールスプラッツまで。トラムでミュンヘンの美術館巡りへ。


 ☆Alte Pinakothekアルテ・ピナコテーク (2)

 ミュンヘンでの一番の見どころはこの絵画館です。前回は1995年に次女と訪れていますが、建物の大改修中でした。綺麗に改装されエレベーターやレストランなども新しくなったようです。直訳すると古画館という意のとおり18世紀までの絵画が展示されています。特に15,6世紀のドイツ絵画デューラー、アルトドルファー、グリューネヴァルトは見逃せませんが、イタリア、オランダ、フランドル、スペイン絵画も充実しています。


↓Michael Pacherパッヒャー「教父の祭壇画」1480頃 (129×161) 左から聖ヒエロニムス~聖アウグスティヌス~聖グレゴリウス~聖アンブロシウス。教父たちの秘蹟のエピソードも描きこまれていますが、解読できたのは聖ヒエロニムスくらい・・・。


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↓ハンス・バルドゥング・グリーン「キリストの降誕」1520 (105.5×70.4)画面中央の大きな柱に3つの光源。グリーンのユニークな画面に惹かれました。


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↓デューラー晩年の代表作「4人の使徒」1526  左/聖ヨハネと聖ペテロ(215.5×76)  右/聖パウロと聖マルコ(214.5×76)ルネッサンス時代に流行した人間の4つのタイプの分類とも関連づけられている作品。 


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↓JAN GOSSAERTホッサールト(通称Mabuse/16世紀ネーデルランドの画家)の「ダナエ」1527(113×95

)ダナエはギリシア神話の女王でアルゴスの王女。孫の誕生を恐れた父王により塔に幽閉された場面。古代ローマの建築に傾倒した画家の技巧が光る印象的な作品。

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↓春にNYで観たばかりのオラツィオ・ジェンテレスキ「マルタとマリアの会話」に再会。1620頃(133×155)


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↓ルカ・シニョレッリ「聖母子」1498頃 直径87  背景に見える古典的なモティーフ<とげを抜く少年>は報われない人間の一生のありのままの姿を暗示しているそうです。聖母子像にこのモティーフが描かれているのは初めて見ました。


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 館内のカフェで軽くランチ。野菜サラダが新鮮で美味しかったです。疲労で体調があまりよくないので、午後からはお向かいのノイエ・ピナコテークを見学する友人たちと別れて一足早くホテルに戻りました。途中果物屋さんでアプリコットやサクランボをショッピング。夕方まで休養したおかげで元気になり、バイエルンSOへ。安い席ですし、お洒落は必要ないと思い、ニットのワンピースで出かけたのですが・・・夏の音楽祭ですものね。華やかイヴニングドレスを着こなしたマダムたちに圧倒されました。


♪~ヴェルディ『ファルスタッフ』19:00開演 席は2階バルコン後方

 指揮:ズービン・メータ  演出:エイク・グラムス

ファルスタッフ:ブリン・ターフェル  フォード:ルチオ・ガッロ  アリーチェ:ダニエラ・デッシー  
バルドルフォ:アンソニー・メイー  メグ:パトリシア・リスレイ  ミセス・クイックリー:ジュネ・ヘンシェル  ナンネッタ:レヴェッカ・エヴァンス    フェントン:ライナー・トロスト

4月にNYで見た『ファルスタッフ』はゼッフレッリ演出のオーソドックス&豪華版だったが、こちらは今をときめくミュンヘン夏の音楽祭とあってシンプルながら良く練られた楽しい演出でした。開演前から薄い紗のカーテンの向こうに舞台が透けて見え、楕円形の木製?盤がやや傾いて置かれている。手前にターフェルがガウン姿で背を向け座っています。その背が何故か元気が無く見えて・・・その時、ヨナスさんが現れて「ターフェルが腰痛のため本来の動きは難しいが、歌は良いものを聞かせてくれるでしょう」と挨拶されました。ドイツ語のため理解不能でしたが、休憩のとき友人が係員に英語で説明してもらい分かりました。
そのせいで、ターフェルに関してはメトのときのほうが歌、演技とも生き生きしていました。カーテンコールのとき、自分でも不本意だったのでしょう、腰を指さしして彼らしい困ったちゃん仕草をして、笑いを誘いました。「ターフェルくん、良く頑張ってくれてありがとう!!」。
他の歌手はすべてと言っていいほどMETよりこちらのほうが勝ち!特にデッシーのアリーチェは素晴らしかったです。ガッロはマチェラータでも聴いたことがあったのですが、軽めのバリトンがこの役にぴったり。イギリス人ならぬイタリア男っぽい情熱的な嫉妬深さもユーモラス。

衣裳のセンスも面白くて、若い恋人達は今風にパンクファッション、洗濯かごを運ぶボーイズもなにやらベッカム風なヘアーと半ズボン。夫人たちは洗濯女風に頭に白い布を巻き付け木綿のドレスに裸足。場面が変わると色っぽいゴージャスなドレス。フォード氏はタータンチェックのキルトを着込んだスコットランドの紳士風。
演出全体がポップでチャーミングのうえにオーケストラも金管の音がソフトに響いて花。ただし、ここの劇場の欠点は木製の椅子の音がギシギシと絶え間なく聞こえること。このテアトルは初めてだったので余計に気になりましたが、この後3回目では慣れました。(マイHPから)


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 終演後はビールや食べ物を持ち寄って部屋宴会。初めてのバイエルン音楽祭に乾杯~!!


参考映像:ヴェルディ『ファルスタッフ』 2001.12 道新教室にて視聴

ファルスタッフ・・・・・レナート・ブルゾン(バリトン)
フォード・・・・・・・・・・・・・・・レオ・ヌッチ(バリトン)
フェントン・・・・・・ダルマシオ・ゴンザレス(テノール)
医師カイウス・・・・・・ジョン・ドブソン(テノール)
バルドルフォ・・・フランシス・エジセートン(テノール)
ピストラ・・・・・・・ウイリアム・ヴィルダーマン(バス)
アリーチェ・フォード夫人・・・カーテイア・リッチァレルリ(ソプラノ)
ナンネッタ・・・・・バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
クイックリー夫人・・・・・・ルチア・ヴァレンティーニ・テラーニ(メゾ・ソプラノ)
メグ・ページ夫人・・ブレンダ・ブーザー(メゾ・ソプラノ)
コヴェント・ガーデン歌劇場管弦楽団
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
合唱指揮:ジョン・マッカーシー
指揮:カルロ・アリア・ジュリーニ
演出:ロナルド・アイアー 













 

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(7)モン・サン・ミッシェル~サン・マロ [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

7/1(月)Mont -saint-Michel13:00→Saint-Malo14:20
サン・マロ/Best Western Sentre1泊(シングル103.67€)
 昨夜はまたもやおなかの調子が悪く、3度ほどトイレに通ったため不眠状態です。体もだるく熱っぽいので朝ごはんもパス。今日の見学予定だった修道院は友人たちだけで行ってもらい、チェックアウトまでぎりぎりベットの中で静養に努めました。。いつの間にか寝込んでしまって、レセプションからの電話で「チェックアウトの時間です」と起こされ大慌て。なんとか30分ほど延ばしてもらって、急いで身支度。友人たちも修道院の見学から戻ってきていたので、電話で11時と知ってびっくり。12時がチェックアウトと勘違いしていました。
お土産屋さんで「fleur de sel」塩の花というゲランド産の塩を購入。ミネラル感と風味のあるこのお塩が気に入りました。(パリの空港でも購入できます)
☆モン・サン・ミッシェルMont-Sait-Michel
 海の中にそびえたつ修道院は古くから巡礼地として栄えた聖地です。708年司教オベールの夢に大天使ミカエルが現れてお告げをしたという伝説があり、そのお告げに従ってモン・トンプの岩山に礼拝堂を建てると瞬時に海に浮かぶ小島になったというのです。修道院はその後何世紀にもわたって拡張されましたが、現在の建物の基盤は1022年起工1135年完成したもの。身廊と袖廊は現存するノルマンディ・ロマネスク建築の代表例とされています。内陣は1450-1521にフランボワイヤン=ゴシック様式に改築。14世紀の百年戦争では城壁や塔が築かれ要塞になりました。一時は牢獄として使われたこともありますが、現在は再びベネディクト派の修道院となりました。「驚異の建築」と呼ばれる建物の中でも、中庭に面した回廊は素晴らしいものです。体調不良で見学できなかったのは返す返すも残念なことでした。
ランチは宿のレストランでクレープ・シュゼット。本場のはやはり美味しく大満足。
 門のところからバスで西のサン・マロへ向かいました。時々海の見える道でしたが、終点の停留所はサン・マロの旧市街から少し離れて停まりました。ホテルは家族経営の上品で落ち着いた良いホテルでした。荷物を置いて早速街の散策へ。
サン・マロはイギリス海峡に面したフランス北西部のブルターニュ地方の城壁に囲まれた町です。6世紀には聖人の居留地となり聖マロが名前の起源となっています。
☆Cathedrale  Saint -Vincentサン・ヴァンサン大聖堂
11世紀創建当時はロマネスク様式の教会でしたが、以後改築を重ね複雑な構成になっています。第二次大戦時による破壊で倒壊。戦後は市民たちによって、崩れ落ちた石を積み上げて復元されたという「平和への祈り」の空間です。さすがにステンドグラスは新しいもののようです。
 
↓ 身廊
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↓サン・マロの旧市街と城壁の散歩
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↓城壁の上から(写真が残っていませんので、Googleから拝借)
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 夕食は風が冷たくなってきたので、ホテル内のレストランで。日本人のツアーが2組一緒でした。この町でのんびり観光ができたのが良かったのか、体調も食欲もかなり回復。ここで念願のカンカルの牡蠣をいただいて、幸せ~(^^♪
これでパリからの2泊の旅も終わりました。明日はパリ経由でミュンヘンまでの大移動です。

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(6)パリ~モン・サン・ミッシェル [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

6/30(日)Paris Montparnasse10:05→Rennes12:08/16時頃(バス)→Mont-Saint-Michel17:30頃

モン・サン・ミッシェル/オーベルジュ・サン・ピエール 1泊(シングル1泊2食付き 100€)


 今日は移動の日ですが、昨夜は食べ過ぎ?朝食後おなかの調子が悪く正露丸を飲んで、出発。スーツケースはホテルに預けて2泊分を携え、モンパルナス駅からレンヌまでTGV(予約済み)に乗車。ユーレイルセレクト・パスもこの時バリデートしました。


 ファーストクラスの快適な列車の旅を楽しみ、初めてのレンヌ駅に到着。さて、まずはバスターミナルの確認と駅前広場を見渡せども、それらしい発着所は見つかりません。人に尋ねてようやく判明。「La Gare routière」というビルの中に入って、向こう側が長距離バスの発着所になっているのです。バスが見えないのでわかりにくいけれど「Bas Terminal」と言っても通じないのです。「La Gare routière」道の駅と憶えました。バスの時間を確認してから、駅前の道をまっすぐ歩くとレンヌ美術館です。昼休みがありオープンは2時からなので、街の散策とランチを済ませました。


 レンヌはブルターニュ地方圏の首府であり、ケルト系のアルモニカ王国のあった古代から栄えた都市です。ただその歴史を感じさせる遺跡、建物などは第二次大戦のドイツ軍の爆撃による被害が大きかったこともあり、あまり残ってはいないようです。ほとんどの観光客にとってレンヌはモン・サン・ミッシェルへの玄関口なのでしょう。


↓レンヌの旧市街には木組みの家が残っています


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 美術館の近くでゆっくりランチ。私は食欲もなく不調でしたが、時間になり美術館に入ると、何故か急に元気になりました(笑)。


↓ヴィレーヌ川の畔に建つレンヌ美術館


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☆Musée des beaux-arts de Rennes レンヌ美術館

  1794年フランス革命時の創設。後にリヴォワ候のコレクションの寄付を受け、14世紀から現代までの作品を展示。ここでのお目当ては何といっても


↓ラ・トゥールGeorges de La Tourの「新生児/聖誕」1645-48 76×91


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↓ド・スタール「コンポジション」シリーズの1枚 1949  60×81


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↓イヴ・タンギー「インスピレーション」1929 130×97


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↓グロ「Portrait de Paulin Des Hours」1793 74×98 (絵葉書)


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他にはゴーギャン、シスレー、シャンパーニュなど。


駅構内のカフェで「テ・オ・レ」ミルク入り紅茶を飲んで一休み。バスに乗ってモン・サン・ミッシェルへ。2002年当時の旧道から見えたあの威容にはやはり感激でした。

↓Google earthのストリートビュー より

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バスは門の前が終点で、ホテルはそこから徒歩数分。レセプションと宿泊するところは別棟になっていて、私たちの部屋へは螺旋階段を上って行きます。スーツケース持ってなくて良かったわね~。

↓私の部屋はシングルでバス無しですが、清潔。


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↓ベットに寝るとこの眺め


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 友人二人はツインの部屋。裏の湾に面してソファーもあって広い部屋。私の体調がよくないので、皆でヨガ体操をしてから、夕食へ。レストランもレセプションのある別棟なので、海を眺めながら城壁を歩きました。


↓夕食は前菜、主菜、デザートをそれぞれ5種類の中から選ぶようになっています。飲み物はシードル、前菜は魚介の盛り合わせ、主菜はここの名物のオムレツ


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明日から7月というのに、日が暮れると寒いくらいでした。








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(5)パリ [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

6/29(土)

 今日は曇り空で肌寒い一日でした。地下鉄でポン・マリからイエナまで移動し、パリ近代美術館とギメ美術館の見学をしました。


☆Musee d’Art Moderne de la ville de Paris パリ市立近代美術館(初)

 パレ・ド・トーキョー内にパリ市民の寄贈を母体とする美術館。フォーヴィズム、エコール・ド・パリ、キュビズム、シュルレアリスムなどが並びます。現代絵画はポンピドーセンターの国立近代美術館のほうが有名ですが、こちらは隠れた名画を鑑賞しているような気分で、見物客も数えるほど。ゆったりと美術鑑賞ができました。


 ↓階段を下りた入り口から入りますと目の前がマティスの大作「ダンスⅠ」(壁画357×1282.7)1931-32 


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↓マティス「ダンスまたは妖精たち」1931-1933(絵葉書)


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↓ヴァン・ドンゲン「Le Sphinx」1925 (146×113)


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Kees van Dongen ヴァン・ドンゲン(1877~1968)オランダ出身のフォービズムの画家。フォーヴ期を経て1920年代から洗練された画風になり、社交界の婦人や有名人の肖像画で人気を得ました。これはその肖像画の一枚ですが、タイトルの「ル・スフインクス」といい、モデルの醸し出す雰囲気の謎めいたパワー。忘れられない作品。


↓キリコ  タイトル他不明。


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↓ドニ? 宗教画のようですが詳細不明。

 


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 ほかボナール、モディリアーニ、スーティン、レジェ、ドローネーなど。


 次は同じイオナ駅付近のギメ美術館へ。

☆Musee National des Arts Asiatiques-Cuimetギメ美術館(初)


 アジア美術のコレクションで知られている美術館はリヨンの実業家エミール・ギメの収集品がもとになっています。フランス文部省の委託を受けアジア各地を調査して、持ち帰った美術品とルーヴルの東洋美術部門が統合され1945年に開館。


 1996年春にカンボジアを訪れていますので、まずは1階のクメール美術の展示室へ。「南大門の阿修羅と神々が大蛇ナーガを引き合っている像のある橋(一部はパリのギメに収蔵されたため模刻)の見事なこと!」と感嘆したあのときのオリジナルがやはりここの一番の見どころです。カンボジアの歴史のなかでもっとも繁栄した王朝(12~13世紀)のころ造られたもの。またインド、中国(とくに西域)、日本の美術品も逸品揃いです。


 それからエッフェル塔へ向かいました。ランチは事前に予約してあったエッフェル塔にあるレストラン「ジュール・ヴェルネ」です。エレベーターのところでキョロキョロしてると、黒服の案内役の男性が専用のエレベーターに案内してくれました。素晴らしい眺めに感嘆しつつ窓際の席に案内され、これまでの人生で一番の(お値段もハイソ汗)高級フレンチをいただきました。少量ずつ8品のコースでしたが、当時は珍しかったので、ソムリエさんに「日本の懐石料理みたいね」というと、それを目指しているとのお答えで、日本の食文化を誇りに思う私たちでした。


 午後はマレ地区の散策とコニャック・ジェイ美術館の見学です。マレは初めてのひとり旅以来パリに来るたびに訪れるところです。古い貴族の館も点在していて、その建物を美術館に転用したピカソ美術館やカルナヴァレ美術館など。庶民的な界隈でありながら、文化の薫り高いパリらしいエリアです。


Musée Cognacq-Jay コニャック・ジェイ美術館(初)


 パリの「サマリテーヌ百貨店」の創業者エルネスト・コニャック夫妻のコレクションをもとに1990年、16世紀に建てられたドノン館にコレクションが移され公開。広壮な館には18世紀のフランス風俗画が多く展示され、ロココ調の優美な家具や調度品で飾られています。

↓圧倒的に多かったのはグルーズの少年や少女の肖像画。可愛らしいけれど甘美過ぎて飽きてしまいます。「赤いジレを着た少年」1775  40.6×32.2


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他にはシャルダンやヴァトー、フラゴナールなど。

↓ここで見逃せないのはレンブラントの「バラムのロバ」(1626) 65×47


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旧約聖書の民数記(22-24)が典拠。図像ではバラム(預言者)がイスラエルの民を呪うためにロバに乗って連れていかれる途中、天使が現れ止められる場面。珍しい主題ですがレンブラントが20歳で描いた初期の宗教画。



 この近くに素敵なプチホテルを見つけ覗いていましたら、レセプションの方がロビーまでどうぞと声をかけてくれました。日本の雑誌にも掲載されたそうです。(翌年ここに宿泊)

ランチが豪華版でしたので、夕食は慎ましく部屋食ということにして、帰途中華のお惣菜などショッピング。おにぎりと味噌汁など手持ちのものを追加して、3人で賑やかに食事。さて、明日からはブルターニュ方面に出かけます。








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(4)ランス~シャロン・アン・シャンパーニュ(レピーヌ)~パリ [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

6/28(金)Reins7:20→Chalons-en-Champaigne8:00/10:35→ParisEST12:05


 夏時間の新しい時刻表で確認したところ、やはり予定していた列車はなく、早朝の出発になりました。ホテルの朝食は7時からなので間に合わずパスして、駅のスタンドでコーヒーとパン。シャロン・アン・シャンパーニュ駅に着き、荷物をロッカーに預けようとしましたが満杯です。困っていましたら、突然日本語で「駅の事務室で預ってくれるよ~」振り返るとアメリカ人らしいシニアの白人男性です。彼は荷物をピック・アップするところで、一緒に事務室に行きました。どういうわけか駅員さんは私たちの顔を見て預からないというので、彼が「それはないでしょ!」みたいなことを言って抗議してくれて、無事預けることができました。日本に何年か滞在していたそうで(多分軍人さん)、リタイアした後旅行しているそうです。びっくりするほど大きなトランクを抱えて彼は去っていきました。


 さて、ここからタクシーでL'Épine/レピーヌ村に行く計画です。でも駅前にはタクシーは一台もいません。道路を渡ってカフェで尋ねると待っていれば必ず来るよというので結局15分以上は待ちました。東へ8Kほどのレピーヌ村はミシュランのガイド本で知ったのですが、小さな村にそぐわないほど立派なゴシックの教会があります。


 そのレピーヌのノートルダム大聖堂はかなり交通の激しい幹線道路の脇に建っていました。道沿いに民家やオーヴェルジュ(ミシュランの星付きレストラン宿)が並んでいるだけの静かなというか辺鄙な街道筋の村です。

☆Basillque Notre-Dame de L'Épine レピーヌのノートルダム大聖堂

 中世からの聖地巡礼の道筋にある重要な聖地でした。羊飼いたちが燃える茨のなかの聖母の彫像を発見したという伝説が残っています。15世紀初めにランスの大聖堂をモデルに次第に大きな教会になりました。

↓全景(絵葉書)


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↓西正面はフランボイヤン・ゴシック様式(16世紀)


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↓内に入りますと讃美歌が・・・雰囲気満点(スピーカーでも 笑)

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↓南側は広い墓地になっていて、屋根には奇怪なガーゴイユが林立。夜は近寄れないような怖ーい怪物たち。

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↓南扉口


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↓ふと下を見るとカーテンの彫物。昨日のフジタのチャペルのカーテンと同じ!シャンパーニュ地方にはこういう意匠が多いのでしょうか?


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ロマネスクの聖堂を巡ることが多いのですが、たまたま訪問したここエピーヌの大聖堂は思いがけず面白い体験になりました。1時間後にお迎えを頼んだタクシーが来るまでは、教会の正面のカフェ・テラスでのんびりお茶タイム。


駅で荷物を受け取り、パリに戻りました。日本を離れてまだ4日目というのにお寿司が食べたくなって、サン・ジェルマン・デ・プレの寿司屋へ。ビール、いつもの貝類と海草の酢の物、手巻きの納豆まきなどでランチ。2時過ぎにサン・ルイ島のホテルに舞い戻って休憩&昼寝。いつの間にか夕方になり、5時ごろ隣室から声が・・・オスロへ行かれていたIさんがご家族と別れてパリに到着されたのです。これからは3人の旅が始まります。


そして6時半ころオペラ・バスチーユへ。窓口でチケットを受け取ろうとしたのですが・・・大変なことになりました!今日の公演は週末だったのでインターネットでは完売だったので、昨年も利用したことのあるパリのチケット屋でNET予約しました。カードの引き落としも済ませていましたし、引き替えのメールのコピーを窓口に出したのですが、どうも様子がおかしいのです。奥から係りの女性が出てきて「予約は確かに受けたが、この会社は機能していなくて、代金が入らなかった。申し訳ないがあなたの席はありません。」え~っ!!そんな馬鹿なこと!!顔から血がひいていくのがわかるほど動揺しました。「・・・私はチケットが欲しいです。お金も払うことができます。」とお願いするが「当日券の窓口はあちらです」とだけ。友人に訳を話し、窓口に並んだのですが既に10人ほどが行列しています。『ルサルカ』は評判が良いらしく、劇場前もいつものダフ屋の姿はなく「チケット求む」の人ばかり。窓口の行列は動かず、駄目かなとあきらめかけたその時、二人の男性が現れました。連れが急に都合が悪くなったので定価で譲りたいと言うのです。北欧から駆けつけた友人が「疲れていて居眠りしそうだから、私はいいわよ」と辞退してくれました。あたふたと席にむかったのが開演5分前。怒りと困惑で心騒ぐままのうち・・・開幕。テレビカメラが入っていたのでこの公演はそのうちBSでも放送されると思います(後日DVDにもなったので購入)。


♪ドヴォルジャーク『ルサルカ』

指揮:ジェームス・コンロン  演出:ロバート・カーセン

ルサルカ:ルネ・フレミング  王子:セルゲイ・ラリン
湖の精:フランツ・ハウラータ 異国の王女:エヴァ・ウルバノーヴァ
魔法使い:ラリッサ・ディアドコーヴァ

舞台はいかにもカーセンらしい斬新なもの。ボヘミアの森や湖の影もなく、真ん中に四角のプール、白い壁に椅子やベットが宙づりになっていて、幕が変わるとそれらが降りてきて室内風景になります。白い壁は照明によって空や湖の青・・・それはマグリットのブルー。何幕目だったか黒服のバレエダンサー達がその青を背景にして立ったシーン「これで山高帽だったら・・・完璧!!」とマグリット好きなわたしは先程のショックも忘れていつしか舞台に魅せられていました。タイトルロールのルネ・フレミングは一度ヴェルレクで聞いただけですが、それがとても良かったので、生オペラが楽しみでした。はじめはあらこんな声だった?と思うほど調子悪いみたいで、アリア「深々と空にかかるお月様」も声の伸び、音の繋がりに無理がかかってるように聞こえハラハラ。それでも次第に乗ってきたのはさすがです。存在感のある舞台姿も綺麗で、王子の心変わりに絶望して歌ういくつかのアリア、集中力のある歌唱に引き込まれました。ラリンは2日前の代役にいささかお疲れ?でもこちらの役のほうが彼に合っています。特筆すべきはハウラータの立派な水の精のバス、深々と胸にしみる歌唱。このオペラのテーマ「水」の輪廻をも感じさせます。ディアドコーヴァも文句なしに素晴らしい。主役ふたりより断然ハウラータとディアドコーヴァが良かったので、舞台も引き締まりました。
カーセンの刺激的、知的な演出、洒落た舞台とコンロンのメリハリの利いた音楽とが一体になって、満足。こういうシュルレアリスティックな舞台は日本では観られないでしょう。謎解きの知的な刺激に満ちた洗練されたオペラ。パリは素晴らしいね。来てよかったね~!とE子さんと賑やかな
週末のサン・ルイ島へ帰りました。

以前に利用したチケット屋でしたが、私のうかつさのせいでオペラも見られず、文句も言わずに、慣れない道を独りで先に帰った友人には本当に申し訳なく思いました。しかも寝ないで待っていてくださって、感謝感涙でした。チケットを友人の分も取ってあげるのは、こういうことも不可抗力とはいえ責任があることを痛感しました。なお後日チケット代はカード会社から返金されました。


三人で手持ちのものにIさんのノルウエィ土産の鰊の味付け干物を肴に「これから3人で仲良く旅をしましょう~」と、プチ宴会。

参考映像:帰国後購入したものですが前述したとおり同じキャストです。


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また、地元のオペラ鑑賞会で観ていましたが、演技と歌唱は別々なので好みではなかったのかしら?ほとんど記憶に残っていません。

Rusalka
(96. 4)(96. 5)(99. 1)
 ルサルカ・・・・・・・カテジナ・マハーチコヴァ(演技)
ミラダ・シュブルトヴァ(ソプラノ)
王子・・・・・・・・・ミロスラフ・ノヒーネク(演技)
イヴォ・ジーテク(テノール)
外国の公爵夫人・・・・・マリエ・マールコヴァ(演技)
アレナ・ミコヴァ(ソプラノ)
魔女・・・・・・・・・スラーフカ・ブジーノヴァ(演技)
マリエ・オフチャーチコヴァ(アルト)
水の精・・・・エヴァルト・ハーケン(演技、バス)
森番・・・・・・・・ラジスラフ・クレチュメル(演技)
イジー・ヨラン(テノール)
皿洗いの少年・・・・・・・・ミハル・ミケシュ(演技)
イヴァナ・ミクソヴァ(ソプラノ)
木の精1・・・・・・・ ハナ・ジュジヒンツォヴ(演技)
ヤドヴィガ・ヴィソチャンスカ(ソプラノ)
木の精2・・・・・・・・ヤナ・ホウトコヴァ(演技)
エヴァ・フロビロヴァ(ソプラノ)
木の精3・・・・・・・・・リブシェ・クラーロヴァ(演技)
ヴィエラ・クリロヴァ(ソプラノ)
狩人・・・・・ヴァーツラフ・ベドナーシュ(バリトン)
プラハ国民劇場管弦楽団・合唱団
指揮:ズデニク・ハラバラ
合唱指揮:ミラン・マリー 


 



 

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(3)パリ~ランス [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

6/27(木)パリ東駅11:05→ランス12:41   ランス/HOTEL DE LA PAIX1泊(S 73€)


 今日は1泊どまりでランスへ行きました。事前にタイムテーブルをチェックしたはずですが、ちょうどこの時期は夏時間に変更になる頃でしたので、東駅に着いてから再度検討しなければならず、また窓口も行列。計画より遅めの出発になりました。駅でサンドイッチを買って車内ランチしつつ、パリから東へほぼ2時間後に到着。(現在はTGVが開通したので、当時よりかなり短縮され所要時間は45分!)。ランスはシャンパーニュ地方の中心都市でもあり歴史のある街です。列車からもシャンパンの葡萄畑が続き、うっとり良い眺め。イケル口の私たちの期待は高まります(笑)


 ランスの駅から徒歩5分ほどのホテルに直行して荷物を預け、早速市内観光へ出かけました。。


↓ホテルはBest Western系のやや高級なホテル。


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 先ずはランス大聖堂を目指して


↓ ランスのオペラ劇場


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↓街角風景


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 市内マップを見ながらそろそろランス大聖堂と思ったところで、街角を曲がると突然大きな建物が現れました。↓大聖堂の北側面が目の前に聳え建っていて、その威容に驚きました。写真がないのでGoogle earthから拝借。

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☆ランス大聖堂Notre-Dame

 カロリング朝のものが炎上した後、13世紀ゴシック様式で建てられた大伽藍。フランスの数多あるカテドラルのなかでもトップクラス。屋根のあちこちから吠えるガルグーユ、月歴の農民たちなど見どころも満載です。内陣に13世紀のステンドグラス、中央の小祭室にシャガールのデッサンによる新作のステンドグラスもあります。


↓全景(絵葉書)


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↓西正面扉口の「微笑みの天使」は超有名です。柵で囲ってあり近づけませんが、ようやく撮りました

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↓ 内部も壮観。フランス歴代の王の戴冠式が行われたカテドラルです。


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↓大聖堂の前のジャンヌダルクの像で記念写真を撮り、次の目的地へタクシー移動。


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☆フジタのチャペル

シャンパンの試飲のできる蔵元マムの目の前が藤田嗣治のフレスコ画のある礼拝堂です。当然ですがシャンパンをいただく前に礼拝堂へ。
マム社の後援を受けて建てられた小さなロマネスクスタイルの教会です。係員がひとりいまして、カメラ禁止とのことでした。絵葉書も品切れでなかったのですが、最近(2009)札幌で催されたフジタの展覧会で買い求めることができました。
フジタの生涯については詳しく述べませんが、戦後フランスに戻り帰化、亡くなるまで永住しました。

私は以前から 画家というよりデザイナー的なセンスの持ち主と評価していましたので、この教会はどんなだろうと興味深深でした。確かに祈りの空間を埋める宗教画はフジタのカラーで統一され、彼自身も敬虔なクリスチャンだったと聞いています。うす塗りのはかなげな色彩感覚、デザイナー的な線描、伝統的な宗教画との折り合いのうえで最上のものが生まれたことが確認されます。
そのなかで、絵葉書の最後の晩餐に観られるカーテン状の布の描写が印象に残りました。

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↓外観 想像していたより小さな礼拝堂でした。

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 そしてお楽しみのシャンパンツアーです。予約なしですが他のグループに混ぜていただいて見学できました。ビデオを見た後30分ほどカーブを巡りましたが、寒いほどの自然クーラー。見学後はグループと別れて、個人客用のソファ完備の部屋で3種類ほど試飲。グループ用の部屋は立ち飲みで、試飲するシャンパンの種類も違ったみたいです。パリから半日のバスツアーで来られた方たちに羨ましがられました。そうそうもう一か所見学すべきところがありました。中心部から少し離れたロマネスク・ゴシック様式のサン・レミ教会へ。受付でタクシーを呼んでもらえました。

☆Basilique St-Remiサン・レミ聖堂

 6世紀にシャンパーニュ地方に信仰を根づかせた聖人サン・レミ(496年メロヴィング朝の国王クロヴィスⅠ世に受洗)の遺体を祀っています。着工は11世紀。12世紀のステンドグラスが残っていますが、何度かのの修復を経て、現在はロマネスク(身廊)とゴシック(内陣)が混在しています。

シャンパンの試飲のあとの訪問だったため?写真もなく記憶も薄れています。

↓全体図(絵葉書)

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 ↓西正面(内部から)の薔薇窓など。

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  帰途は幸い近くにバス停があり、間もなく来たバスに乗って駅まで。夕食は駅前のFLOのテラス席で。シャンパン試飲後ですから、お酒無し、魚のスープなど軽く済ませました。

 

 

 

 

 

 

 


 
















 




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(2)パリ [2002初夏 友人たちとヨーロッパの旅]

6/26(水)

 地下の朝食室でハムもチーズもない簡素な朝ごはんのあと、市内観光へ。サン・ルイ島から橋を渡りノートルダム大聖堂へ行ってみましたが、すでに大行列!入場はあきらめて次の目的のサン・ティチエンヌ教会に向かいました。サンジェルマン大通りを横切り、なだらかな坂道を歩いて20分ほどで到着。


↓西側 朝なので暗く写りました

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↓豪華なファサード


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☆Eglise Saint-Etienne de Mont サン・ティチエンヌ・デュ・モン教会(1494-1624)

 フレンチ・ゴシックとルネッサンス様式で建てられています。ロマネスク好きな私にとって、訪れることは念頭になかった教会ですが、地元のカルチャー教室で「神秘の葡萄絞り機」という中世キリスト教の主題があると知って驚き、チェックしたところ、パリにあることが判明。この主題のものは珍しく、現在ではほとんど残っていないとのことです。


エミール・マールの『中世末期の図像学 上』によりますと中世末期の熱狂的な信仰がそのまま伝わるような奇妙な図像を芸術家たちは着想。イエスがその血を最後の一滴まで流しつくしたことをより深く理解させるために、イエスを葡萄絞り機の螺旋軸の下においたというのです。この主題は15世紀にはじめて現れるので、ロマネスク美術には見られません。ルターやカルヴァンのプロテスタンティズムに対して宗教芸術が開始した闘争の一環なのです。素朴なロマネスク期の図像からこの受難の中世末期の図像に至るまでの流れ‥単なる美術史以上に興味深いものです。


堂内は華麗な広い空間、立派なパイプオルガンが置かれていたほかはよく覚えていません。「神秘の葡萄絞り機」のステンドグラスは回廊(といっても室内のギャラリー)にありました。


↓フランス語で« Pressoir mystique »といわれるステンドグラス(17世紀初め)。キリストの足元に集まる聖職者たち(赤い帽子は枢機卿)が血の保管と信者の聖体拝領を行うという象徴です。


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 他にも何枚かのステンドグラスが並んでいましたが、写真でもお分かりのように黒い線の修理跡が痛ましく残っています。第二次大戦のパリ空襲の時、爆音で崩れ落ちたのを補修復元したそうです。


↓参考図書

エミール・マール『中世末期の図像学 上』(図書刊行会)


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 近くのパンテオンにも行ってみましたが、クローズでした。このエリアはパリ大学やソルボンヌ大学があり古本屋も多いところですが、E子さんの希望もありクリュニー中世博物館へ急ぎました。ここは8年ぶりの再訪でしたが写真もありませんので、省略します。


 ランチはサン・ジェルマン・デ・プレの老舗カフェ「ル・プロコープ」にて。店先に牡蠣が出ていたので、真夏なので躊躇したのですが、お店の人「うちのはオール・シーズンOKだよ」というので、白ワイン、生牡蠣、鶏とヌードルの煮込、木苺のデザートをいただきました。徒歩でサン・ルイ島に帰る途中ノートルダムにも寄り、見学しました。


↓カテドラルの後陣


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夕方まで仮眠した後、バスチーユのオペラ劇場へ。徒歩で25分ほどかかり、ヒールの靴では辛い道のりでしたが、初めて生のアラーニャが聴けると思うと足取りは軽かったです。ところが劇場に着いてみれば、なにやら騒がしい気配・・・手渡されたプログラムを見てがっかり。アラーニャはキャンセルで、代役はセルゲイ・ラリンになっていました。開幕前に説明がありましたがブーの大合唱・・・。ラリンは2日後の『ルサルカ』でも歌うはず、大丈夫?席は平土間中央左寄り第2カテゴリーで107€


♪ビゼー『カルメン』19:00開演@オペラ・バスチーユ


指揮:ジェス・ロペス・コボス  演出:アルフレッド・アリアス

ドン・ホセ:セルゲイ・ラリン  エスカミィリオ:ジョン・レイア  カルメン:デニス・グレィブス  ミカエラ:インヴァ・ムーラ


 
第一幕の舞台は半円形の闘牛場、手前に鉄柵がある。おきまりの煙草工場ではないのでアレレ。闘牛場の階段席に不気味に固まって座らせた仮面の人形たちはゴヤ風。主役3人に扮した美しいバレエダンサーたちにくっついて動き回る3人のこびと(差別用語だったらスミマセン)には正直苦しい気分。
以前映像で観た『ドン・カルロ』(カラヤン指揮)にベラスケスの絵画風におつきの道化姿ででていたこびとだが、その時にはそんな感情はなかったので、この演出に無理があるのではと思った。
最後のカルメンが刺されて倒れたシーン、閉まっていた闘牛場の扉が開いて、槍の刺さった血だらけの牛の首(本物ではないが)がゴロンと置かれて・・・うへぇ~気味悪い!!カルメンの哀しい運命に涙するはずだったのにぃ~。音楽はこのスペイン風のおどろおどろしさとは別物で、すっきりさっぱりパリらしく洗練された響き。
カルメン役のグレーブス、あまり歌に色っぽい陰影はないものの安心して聴ける素晴らしい声、ラリンは少し声が太め?なテノール、頑張ってはいたが次に聴いた『ルサルカ』のほうがあっていたように思った。エスカミリオは若くハンサムな背の高いバスバリトン。映像も含めて今までで一番かっこいい闘牛士、歌は普通でも沢山の拍手をもらった。この後はMETで大活躍します。ミカエラのムーラはほとんど印象に残らない(演出のせいかも)。総体的に演出と音楽が上手くかみ合っていないためか、私の好きなオペラなのに感銘度はすこぶる低かった。(My HPより転載)


終演は11時ごろになり、暗い夜道を酔っ払いに出会ったりしながらも、友人と一緒なので心細い思いもなく、走るように無事宿へ帰りました。


参考映像:地元のカルチャー教室で観た2本(1997.4&2002.1)

Carmen
カルメン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アグネス・バルツァ(ソプラノ)
ドン・ホセ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ホセ・カレーラス(テノール)
エスカミーリョ・・・・・・・・・・・・・・ サミュエル・レイミー(テノール)
ミカエラ・・・・・・・・・・・・・・・・・ レオーナ・ミッチェル(ソプラノ)
スニガ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ダイア・ケスリング(バス)
モラレス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ マイラ・レミット(バリトン)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団
メトロポリタン歌劇場バレエ団
指揮:ジェームス・レヴァイン
演出:ピーター・ホール
収録:1987年 メトロポリタン歌劇場  
Carmen
カルメン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ マリア・ユーイング(ソプラノ)
ドン・ホセ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ルイス・リマ(テノール)
エスカミーリョ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジーノ・キリコ(テノール)
ミカエラ・・・・・・・・・・・・・レオンテイーナ・ヴァドゥーヴァ(ソプラノ)
スニガ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ロドリック・アール(バリトン)
ダンカイロ・・・・・・・・・・・・・・・・ ブルーノ・キャプロニ(バリトン)
レメンダート・・・・・・・・・・・・・・・・ フランシスコ・エガルトン
フラスキータ・・・・・・・・・・・・・・・・ジュデイス・ハワース
メルセデス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジーン・リクビー
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
指揮:ズービン・メータ
演出:ヌーリア・エスペルト
収録:1991年4月 コヴェント・ガーデン王立歌劇場   










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