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(2)マルセイユ~ラ・セル [2003夏南仏とザルツブルクの旅]

7/23(水)

↓朝のベランダから


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 朝食は景色を楽しみながらベランダで食べたかったので、ルームサービスを7時にお願いしていたのですが7時半になっても現れないので、諦めて下の朝食室へ。私のフランス語が通じなかったのかも・・・と文句もでません。8日後には戻ってくるからとスーツケースを預けて、8時にチェックアウト。小さなキャリーバックとガーナメントの7泊分の荷物で駅へ。


マルセイユSNCF8:35→レザルク(Les arcs Draguignan)9:50(40分遅れ10:30到着)


 レザルク駅はTGVも停まる駅ですから当然タクシーはいるはずと思い、ル・トロネ修道院に行くつもりでしたが、一台もタクシーが止まっていません。駅の窓口も不親切で、忙しいからと断られ困っていましたら、携帯電話を持った親切な方がタクシー会社に電話してくれました。ところが、どこも今日は貸し切りや予約で来られないとのこと。こういうことにぶつかるとファイト!と自分を励ますしかありません。近くの大きな町トゥーロンに引き返してみようと思い立って、まもなく来た列車に飛び乗りました。


 トゥーロン駅の構内に観光(i)があり尋ねましたら、今夜の宿の近くの町ブリニョールBrignollesまでバスがあるというのです。駅前のバス乗り場の隅にプレハブの小さな小屋があり、そこに貼られた時間表を確認すると13:30発Autocar Blancというバスです。1時間半ほど時間があり、駅前のカフェでゆっくりランチ。とにかくこの日も暑くてトゥーロンの街を歩く気力もでません。


 ほぼ時間通りに来たバスで出発。列車からも見えたファロン山の山裾をぐるっと回り、1時間ほど谷間の道などを走り、ブリニョールのバスターミナルに到着。ところがここもタクシーの姿はなく・・・困ったときのカフェ頼みです。近くのカフェに飛び込んでコーヒー代のほかに1€あげてタクシーを呼んでもらいました。


 先ずはル・トロネ修道院へ。かなり細い道も(近道だったのかも)、すごいスピードで走り、怖くて心の中で「どうせ死ぬならル・トロネを観てからにしてください神様!」と祈ったほど。到着したら「見学が終わったら電話して」と、荷物ごと降ろされてしまいました。荷物はパーキングの傍の小さなスタンド式カフェのお兄さんが預かってくれました。


ここからも緑が生い茂って修道院が見えないほどです。看板に沿って林の中の小道を行くとすぐ目の前にショップ兼チケット売り場の棟があり、ここを抜けるとようやく念願のル.トロネ修道院がその姿を現わしました。青い真夏の空を背景に静かに建って迎えてくれました。気温は40度近く、吹き出る汗と感涙?でしばらく茫然状態でした。


↓ル・トロネ修道院


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ル・トロネ修道院Abbaye du Thoronet


シルヴァーカーヌ、セナンク修道院と並んでプロヴァンスの三大シトー派の修道院です。「プロヴァンスの三姉妹」の長女としてロマネスク聖堂の名建築として知られています。1160年から建設が始まり1175年にほぼ完成。15世紀ごろから衰退がはじまり、建物も崩れ始め消滅寸前のところ、19世紀になってプロスパー・メリメによって発見され、改築が進みました。

↓プラン


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↓ファサード上部。下部の中央扉口を欠き、右扉口から内部へ


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 シトー派の僧たちが自分達で石材を切り出し、積み上げて建てたものの重みがズシンと胸に響きます。淡い赤みのある石なのでその重量感は決して石の冷たさを感じさせません。また石の角が鋭く処理され、シトー派の厳格さ、はりつめた美を見ることができます。内陣には小さな舞台が作られ、今夜のコンサートの準備ができていました。音響効果も素晴らしいそうです。

見学者は2,3人程度でしたが、装飾を完全に省いた純粋な形から生まれる荘厳な雰囲気。カメラを構えるのが躊躇われました。


↓上階には僧たちの寝室があり、回廊が見えました



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↓水汲み場



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↓回廊は力強いフォルムを持つ柱が並び、僧たちの瞑想を妨げないシトー派の空間として考慮されています。戸外の真夏の陽光と影がくっきり。苦行の末のご褒美のような静謐なひと時、至福の時間でした。


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↓後陣にも回ってみました。この時で5時近くになっていましたので、さすがに東側は暗くなってきました。

 

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 お迎えのタクシーも荷物を預かってくれた青年が電話をしてくれました。困ったときのご親切はいつまでも忘れません。さて、 迎えに来たタクシーは先ほどのおじさんと違う若い人ですが、  ガールフレンドが同乗しています。日本なら首だわと思いながら、彼の勧めでガールフレンドと交替して助手席に乗りました。往復でチップも含め70ユーロでした。帰りも飛ばして片道20分くらいで宿泊予定のラセル村のホテルに着きました。

 

ラ・セル/Hostellerie de L'Abbaye de la Celle 1泊

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アラン・デュカスがプロデュースしたこの料理宿、フランスの片田舎とは思えない洗練されたホテルです。部屋はL字型の角部屋でラベンダーの薫りが漂い、エアコンも適度に効いていました。それでも着いたそうそうコーラを一本がぶ飲みしたほど、暑さに参っていた私。無理もありません。昨日の札幌は20度以下でしたもの。

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↓夕食は戸外のテラスで、

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2時間たっぷりかかって37ユーロのコースをたいらげました。野菜を主体にヘルシーな献立です。食前酒は迷っていたら「私に任せて!」とサービスの若い娘さん。ホントにトレトレ ボン!お料理の味付けも淡白で、すこぶる美味でした。常連らしい老夫婦もこのコース、食事のあとホテルの木立を抜けて仲良く帰って行く姿(別棟に滞在?)は、老いの寂しさとのんびりと夫婦で余生を過ごす幸福が入り交じって見えました。

 

 

 

 

 




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