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(7)アルル(モンマジュールとサン・ジル) [2003夏南仏とザルツブルクの旅]

7/28(月)


 亀のいる小さな噴水のある中庭で朝食。このホテルは3☆の割りにブッフェの朝食も品数が揃い、美味しくいただきました。また従業員の態度も礼儀正しく好ましいです。

朝晩は涼しいけれど、こちらに来てからずーっと30度を超える日が続いています。道産子の母娘ですが、無理せずに歩きました。

  10時にタクシーを呼んでもらってサン・ジルとモンマジュールの見学に行きました。サン・ジルは厳密にいえばプロヴァンス地方にははいらないそうですが、アルルからも比較的近く(7K)、訪れやすいところです。20分程でサン・ジルの街に到着。坂を少し登った広場に面して、何度も写真で見た有名なファサードを持つ サン・ジル・デュ・ガール教会が堂々と建っています。サンチャゴへの巡礼の道に沿っているので、周辺も門前町のような雰囲気をとどめています。最近は洗浄したところが多いのですがここは黒っぽい、古びた感じのままに残っていました。

 サン・ジル・デュ・ガール教会  Abbatiale St-Gilles du Gard 

 

 7世紀後半の聖ジルの奇跡伝説によって信仰を集め、11~12世紀には南フランスきっての重要な巡礼地になりました。16世紀の宗教戦争で破壊されましたが、ファサードの彫刻と内陣の遺構は幸いにも残り、中世ロマネスク芸術を今に伝えています。

 

↓朝だったので、ファサードの写真は酷い・・・。

 

 

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↓斜めから撮ったら少しマシになりました

 

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正面扉口左のカインとアベルの物語、二人が差し出す貢ぎ物に神の手がアベルの羊に伸びている。単純な構成のなかに旧約の神の理不尽さが伝わってくる。と同時に試される側の人間の生き方にも想いを寄せずにはいられない。ここに来た中世の巡礼者はどのような気持ちでこれを見たのでしょう。

 

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↓中央扉口ラントゥに彫られた「最後の晩餐」左の「弟子の足を洗うキリスト」

 

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12世紀の南フランスはカタリ派の台頭という混乱のさなかにありました。それ故にここサン・ジルの壮麗な彫刻群のファサードの前に立つと、異端に対抗し厳しくカソリックの牙城にならんとした意気込みを感じずにはいられません。アルルの古代ローマの石棺彫刻を手本にキリスト教の精神性を見事に表現してみせた職人の技に感服です。アルルのサン・トロフィーム教会に似た多彩な構成も興味深いものでした。

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さて次の訪問地モンマジュールはアルルから10分くらい。途中ゴッホが残したデッサンにもある「モンマジュールの眺め」の農道を走り、満開のひまわり畑で写真ストップ。

 

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☆モンマジュール修道院 L'Abbatiale de Montmajour

遠くから眺めるとお城の廃虚にもみえる大きな修道院。ここは古代が発祥という墓地から初期キリスト教、中世と発展し隆盛を極めた修道院だそうです。地形的な変化もあり現在は丘の上に建ち、灌木や岩に囲まれた寂れたところです。

 

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階段の脇の入り口から入場料を払って入ります。チケット売場のキュートな若い女性が気をきかせて娘に「学生割り引きがある」といってくれました。娘が正直にかつ嬉し気に27才なのというと「ごめんなさい」と謝るのですが、それがまた可愛いひとでした。そう言えばフランスの女性は年より若く観られるのは喜ばないのでした?

狭い通路を抜け今は修道僧の姿もない教会、クリプト、回廊と見学。広いだけに、祈りの場として使われていない建物にはそこはかとない寂寥感、無常感がただよっていました。見学者も数えるほどで、独りで来たら怖かったでしょう。

↓彫刻も怖い

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↓回廊にて

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ここは昔の沼地に立っているので教会の回りも葦のような雑草が生い茂っています。サンダルで、そこを歩くのはマズイと思って、少し離れて建つサン・クロワ礼拝堂や墓所の見学はパスしました。それは正解だったようです。この後、秋に訪れた友人は蚊に刺され大変だったとか。

全体の構えが日常的な祈りの場としてよりも古代神殿の影響の強い葬送斎場のようなのが、この地方のロマネスクの一面を表わしているように思いました。

↓全景はGoogle Earthから

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Zodiaque/la nuit des temps『Provence ROMANE 1』の表紙もMontmajour

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 アルルには12時半に戻り、ゴッホの「夜のカフェ.テラス」で有名なカフェ・ヴァン・ゴッホでランチ。黄色い壁がいかにもプロヴァンスらしく、夏の陽射しを受け華やか、ますます観光客を惹き付けます。ただし料金は高めです。

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 午後からはひと休みののち、ここのハイライトであるサン・トロフィーム教会の再見学。ファサードは先ほど見たサン・ジルより小さいのですが、彫刻の満載感が強いです。ここはホテルにも近いので何度も通りすがりに見ることが出来たのでラッキーでした。「最後の審判」をはじめひとつひとつの彫刻も見飽きることがありません。

 回廊の柱頭彫刻もひとつずつ解説を見ながら辿ったのですが、残念なことに補修のためでしょう、ところどころに絆創膏のようなテープが貼られていてとても見ずらいのです。半分はゴシックとはいえこれだけのロマネスクの柱頭彫刻がほぼ完全に残っていて、部分によってはよじ登って目の高さで鑑賞ができるのが嬉しいことでした。回廊だけで1時間半ずつ2日間通いました。

↓左「受胎告知」、右「ご訪問」

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↓「降誕」

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↓上の「降誕」の裏側、聖ヨゼフ(顔が半分隠れていますが)。

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  夕食はホテル近く裏通りのレストランで。ここは大当たり!!20ユーロのムニュで前菜、メイン、デザートとそれぞれ10種類くらいから選べます。2日通いましたがどれも美味しかったです。それにとても可愛い、気取りやさんのメス猫がいます。普通は呼んでも来ませんが、観察していると若い男性のとこへは行くのです。でも私が舌平目のグリルをとったのでやってきました。(笑)

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帰るころ日本の雑誌関係らしいお仕事モードのグループが入ってきました。この通りは3軒のレストランが並んでいてどこも繁盛していました。

 

 


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